高齢者の支持基底面が狭くなると転びやすい?
バランスが崩れる原因と改善方法を解説

支持基底面とは?
歩く時や立っている時、私たちの身体は「足」で地面を支えています。
この足が地面と接して身体を支えている範囲を「支持基底面」といいます。
例えば両足を肩幅に開いて立つと、身体を支える範囲は広くなります。
反対に片脚立ちでは、支えている範囲は片足だけになるため、とても狭くなります。
つまり、支持基底面が広いほど身体は安定しやすく、狭くなるほどバランスを崩しやすくなります。
重心との関係
身体には常に「重心」があります。
人が転ばずに立っていられるのは、重心が支持基底面の中に収まっているからです。
しかし、重心が支持基底面の外へ出てしまうと、身体を支えきれず転倒しやすくなります。
そのため、歩行中は重心をコントロールする能力がとても重要になります。
高齢者はなぜ支持基底面が狭くなるのか
筋力低下
加齢とともに、お尻や太もも、体幹の筋力が低下します。
すると片脚で身体を支える時間が不安定になり、小さな歩幅で歩くようになります。
バランス能力の低下
足裏の感覚や平衡感覚が低下すると、重心をうまくコントロールできなくなります。
身体が揺れることを怖がるため、歩幅を小さくし、慎重な歩き方になります。
足部機能の低下
足の指が十分使えなくなったり、開帳足や外反母趾があると、足裏全体で身体を支えにくくなります。
その結果、支持基底面を十分に活用できなくなります。
歩幅が狭くなる
高齢者は転倒を避けようとして無意識に歩幅を狭くします。
一見安全そうに見えますが、歩幅が極端に狭くなると前へ進む力が弱くなり、かえってバランスを崩しやすくなることがあります。
支持基底面が狭くなると起こること
支持基底面を十分に使えないと、
- 転倒しやすい
- ふらつきやすい
- 歩く速度が遅くなる
- 段差が苦手になる
- 外出が減る
といった変化が起こります。
活動量が減ることで筋力もさらに低下し、歩行がますます不安定になる悪循環に陥ることがあります。
あかつき鍼灸整骨院が考える改善方法
当院では、支持基底面だけを見ることはありません。
なぜ十分に身体を支えられないのかを全身から評価します。
確認するのは、
- 股関節
- 足首
- 足部
- 体幹
- 姿勢
- 歩き方
です。
硬い筋肉は緩める
負担が集中して硬くなった筋肉は、身体を守るために緊張していることがあります。
まずは必要な筋肉を緩め、動きやすい状態を作ります。
運動療法で支持基底面を活用する
運動療法では筋肉を鍛えるだけではありません。
本来働くべき筋肉を適切なタイミングで使えるようにし、
身体を支える能力を高めます。
例えば、
- 片脚立ち
- 横歩き
- ステップ練習
- お尻の筋肉を使う運動
- 足指の運動
などを患者さんに合わせて行います。
セルフチェック
次の項目に当てはまりませんか?
□ 片脚立ちが10秒できない
□ 歩く時に左右へ揺れる
□ 段差が怖い
□ 小股で歩いている
□ 足元を見ながら歩くことが増えた
一つでも当てはまる場合は、支持基底面を十分に活用できていない可能性があります。
FAQ
Q. 支持基底面は広い方が良いのですか?
基本的には安定しやすくなります。ただし、歩行では状況に応じて支持基底面をコントロールできることが重要です。
Q. 歩幅が狭いと転びやすいですか?
歩幅が極端に狭くなると重心移動が不十分になり、バランスを崩しやすくなることがあります。
Q. 筋トレだけで改善しますか?
筋力だけではなく、身体の使い方やバランス能力を改善する運動療法が重要です。
まとめ
支持基底面とは、身体を支える土台です。
高齢になると筋力やバランス能力の低下により、この土台を十分に活用できなくなり、歩行が不安定になります。
あかつき鍼灸整骨院では、
硬い筋肉は緩め、弱くなった筋肉は運動療法で働けるようにする
という考え方で、一人ひとりに合わせた施術を行っています。
歩きにくさや転倒への不安がある方は、お気軽にご相談ください。




