2026.07.28

高齢者の支持基底面が狭くなると転びやすい?

バランスが崩れる原因と改善方法を解説

「歩行時にバランスを崩しそうになる高齢者。支持基底面の低下により歩行が不安定になっているイメージ。」

支持基底面とは?

歩く時や立っている時、私たちの身体は「足」で地面を支えています。

この足が地面と接して身体を支えている範囲を「支持基底面」といいます。

例えば両足を肩幅に開いて立つと、身体を支える範囲は広くなります。

反対に片脚立ちでは、支えている範囲は片足だけになるため、とても狭くなります。

つまり、支持基底面が広いほど身体は安定しやすく、狭くなるほどバランスを崩しやすくなります。


重心との関係

身体には常に「重心」があります。

人が転ばずに立っていられるのは、重心が支持基底面の中に収まっているからです。

しかし、重心が支持基底面の外へ出てしまうと、身体を支えきれず転倒しやすくなります。

そのため、歩行中は重心をコントロールする能力がとても重要になります。


高齢者はなぜ支持基底面が狭くなるのか

筋力低下

加齢とともに、お尻や太もも、体幹の筋力が低下します。

すると片脚で身体を支える時間が不安定になり、小さな歩幅で歩くようになります。


バランス能力の低下

足裏の感覚や平衡感覚が低下すると、重心をうまくコントロールできなくなります。

身体が揺れることを怖がるため、歩幅を小さくし、慎重な歩き方になります。


足部機能の低下

足の指が十分使えなくなったり、開帳足や外反母趾があると、足裏全体で身体を支えにくくなります。

その結果、支持基底面を十分に活用できなくなります。


歩幅が狭くなる

高齢者は転倒を避けようとして無意識に歩幅を狭くします。

一見安全そうに見えますが、歩幅が極端に狭くなると前へ進む力が弱くなり、かえってバランスを崩しやすくなることがあります。


支持基底面が狭くなると起こること

支持基底面を十分に使えないと、

  • 転倒しやすい
  • ふらつきやすい
  • 歩く速度が遅くなる
  • 段差が苦手になる
  • 外出が減る

といった変化が起こります。

活動量が減ることで筋力もさらに低下し、歩行がますます不安定になる悪循環に陥ることがあります。


あかつき鍼灸整骨院が考える改善方法

当院では、支持基底面だけを見ることはありません。

なぜ十分に身体を支えられないのかを全身から評価します。

確認するのは、

  • 股関節
  • 足首
  • 足部
  • 体幹
  • 姿勢
  • 歩き方

です。


硬い筋肉は緩める

負担が集中して硬くなった筋肉は、身体を守るために緊張していることがあります。

まずは必要な筋肉を緩め、動きやすい状態を作ります。


運動療法で支持基底面を活用する

運動療法では筋肉を鍛えるだけではありません。

本来働くべき筋肉を適切なタイミングで使えるようにし、

身体を支える能力を高めます。

例えば、

  • 片脚立ち
  • 横歩き
  • ステップ練習
  • お尻の筋肉を使う運動
  • 足指の運動

などを患者さんに合わせて行います。


セルフチェック

次の項目に当てはまりませんか?

□ 片脚立ちが10秒できない

□ 歩く時に左右へ揺れる

□ 段差が怖い

□ 小股で歩いている

□ 足元を見ながら歩くことが増えた

一つでも当てはまる場合は、支持基底面を十分に活用できていない可能性があります。


FAQ

Q. 支持基底面は広い方が良いのですか?

基本的には安定しやすくなります。ただし、歩行では状況に応じて支持基底面をコントロールできることが重要です。


Q. 歩幅が狭いと転びやすいですか?

歩幅が極端に狭くなると重心移動が不十分になり、バランスを崩しやすくなることがあります。


Q. 筋トレだけで改善しますか?

筋力だけではなく、身体の使い方やバランス能力を改善する運動療法が重要です。


まとめ

支持基底面とは、身体を支える土台です。

高齢になると筋力やバランス能力の低下により、この土台を十分に活用できなくなり、歩行が不安定になります。

あかつき鍼灸整骨院では、

硬い筋肉は緩め、弱くなった筋肉は運動療法で働けるようにする

という考え方で、一人ひとりに合わせた施術を行っています。

歩きにくさや転倒への不安がある方は、お気軽にご相談ください。